警察が全力を挙げている。銀行が目を光らせている。マスコミが何度も何度も警告を発している。それでも主に高齢者をターゲットにして 振り込め詐欺 が後を絶たないらしい。我々老人は、振り込め詐欺に限らず常に緊張を強いられる嫌な世になってしまったが、彼らに罪の意識が全く無さそうで、手に負えない。
つい先日、息子の一人から電話があった。私の携帯電話にだ。息子の声と違う! 公表している加入電話の入電には常々神経を張っているが、携帯電話番号は身近な肉親にしか教えていないので、他人が掛けて来るはずが無い。5分ほどの会話の途中では 「オカシイナー」 と思いながらも、振り込め詐欺などの連想が無かった。それは会話の内容が親戚の病状に関するものだったからだが、会話の終わりのほうになって息子の「声と話し振り」で確認できて ホッ! であった。
今回は、ホッ! だが、実はこのような度重なる体験の脳へのスリコミが問題である。
”声で相手確認をしてはいけない”と自分に言い聞かせていることが問題なのである。
今までに、妹と兄嫁の声が違うと、会話中、会話後も混乱させられた事や、幼少期10年間も生活した近畿某市の特徴ある話し方の人物が岡山の人間だったこと、他にも「声」での人物特定が実にいい加減であることを体験している。基地局との電波状況や伝送途中での歪や雑音、瞬断、通話場所の音の環境、風邪引きなどの通話相手の体調、犯罪者の場合は声色(コワイロ)
・・・ 等々で、声による相手認識が難しいことも承知している。
このような経験と知識が逆に「声」での相手確認を疎かにする様になってしまったから、問題なのである。直感を信じてはいけないと自分に言い聞かせているから問題なのである。
犯罪者に舞台設定(仕込み・仕掛け)されると、イトモ簡単に引き込まれてしまうのである。
知識、経験、直感 ・・・ 何れもが、当てにならないとなると、
一体全体ドウスリャイイノ? なのである。ホンマニ イヤナ”ヨ”デンナー!
息子の声 常とは違う スワッ来たか